【5分でわかる】洋上風力発電 再エネの大本命、なぜ三菱商事が強い?(キーワードで振り返る1週間)

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今週のキーワードは「洋上風力発電」です。日本で再生可能エネルギーを増やす切り札として、洋上風力が注目されています。海の上は陸上よりも安定した強い風が吹くため、陸よりも大きな風車を設置できるメリットがあるほか、天候に左右されやすい太陽光や陸上の風力発電と比べてコンスタントに発電できると期待されています。
風車はこれまで海底に固定する「着床式」が主体で、海域の浅いヨーロッパで多くの建設実績があります。一方、日本のように浅い海域が少ないところでは海に浮かべる「浮体式」が向いていますが、技術的にはまだ確立されていません。世界のトレンドは着床式から浮体式にシフトしていて、各社が開発競争をしています。日本企業も浮体式の開発を急ぎます。戸田建設が長崎県五島市沖で、日立造船などが福岡県北九州市沖ですでに浮体式を1基ずつ稼働しています。また世界最大級の浮体式洋上風力発電には丸紅が参画することが17日、明らかになったばかりです。浮体式は日本企業が技術的に有力とされていますが、既に3つのプロジェクトを進めるノルウェー石油大手のエクイノールが北海道沖で浮体式の建設計画を明らかにしていて、今後の競争による技術革新も期待されています。
日本の海域で実質初めてとなる洋上風力の大規模開発をどの企業が担うのか、注目が集まっていました。2021年末に秋田県沖など3つの海域で公募、入札が行われ、3つとも三菱商事などの企業連合が選ばれました。三菱商事は2020年にオランダの大手電力会社、エネコを買収し、発電設備と電力小売りの顧客基盤を強化してきました。2028年ごろから稼働・発電し、FIT、固定価格買い取り制度を通じて一般送配電事業者に売電する計画です。
今後も事業者の公募や入札が行われる見通しです。現在、入札が始まっているのが秋田県八峰町及び能代市沖の海域で、6月が入札締め切り、審査をへて12月に事業者が公表されるスケジュールです。この海域の公募には三菱商事連合に加え、ENEOSや東京電力HD傘下の東京電力リニューアブルパワーなどが参加するとみられています。

※この動画は2022年1月28日午前(日本時間)時点で最新の情報をもとに作成しています。

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「朝刊1面を読もう。Morning Briefing」の週末版は、2022年1月22日から28日の1週間のニュースを、キーワードをもとに振り返ります。担当は日本経済新聞社の加藤貴行、渡部加奈子です。

●加藤貴行(かとう・たかゆき)ビジネス報道の経験が長く、名古屋、金沢、ドイツ・フランクフルトの支局でも駐在。趣味はサッカー観戦、城・城下町めぐり、地酒・クラフトビール。https://twitter.com/takayukikato_nk

●渡部加奈子(わたべ・かなこ)保育・女性活躍の取材を経て、日経電子版のコンテンツマーケティングを担当。趣味はクライミング、犬の世話、暗渠散歩。

0:00 洋上風力発電の特徴とは
1:00 なぜ日本の洋上風力開発は遅れている?
1:23 風車の種類「着床式」「浮体式」とは
2:13 「浮体式」どんな日本企業が開発?
2:49 三菱商事が初の大規模開発を総取り
3:36 なぜ三菱商事が圧勝したのか
4:14 今後の入札、どんな企業が参加?
4:49 カキの養殖場みたいな…

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