「蓄電池に応用展開する多孔質還元型酸化グラフェンの創製」静岡大学 大学院総合科学技術研究科 工学専攻 教授 孔 昌一

1695571135_hqdefault-1647186-7368471-jpg テクノロジー



「静岡大学 新技術説明会」(2021年11月11日開催)にて発表。
https://shingi.jst.go.jp/list/list_2021/2021_sizuoka.html

【新技術の概要】
本技術は、より簡便な方法(少工程かつ短時間、高温処理を必要としない)による多孔質還元型酸化グラフェンの製造を可能にすることにある。具体的には、酸化グラフェンと金属酸化物粒子との複合体に対して、アルコール類と酸の存在下でマイクロ波処理により多孔質還元型酸化グラフェンが得られる。

【従来技術・競合技術との比較】
従来(競合)技術では、工程数が多く、製造までに長時間(20時間以上)、特殊条件(H2/Ar雰囲気)や高温(300 ℃)での処理が必要となるといった課題があるのに対して、本技術では1工程で低温短時間(180 ℃、6分間)のマイクロ波処理で製造でき、また、キャパシタ電極に用いた時に高比容量が得られた。

【新技術の特徴】
・資源豊富な黒鉛を材料として用いる
・環境に優しいマイクロ波処理
・低温短時間少工程

【想定される用途】
・キャパシタの電極材料
・バッテリーの電極材料
・バッテリーの電解質材料

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