【日本の水際対策】中国・春節“21億人”移動… アメリカでは新たな変異株が急拡大

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中国では「ゼロコロナ政策」が終了しました。2週間後の春節では「のべ21億人が移動する」とみられ、「日本で感染が広がらないか」と不安の声も聞かれています。またアメリカでは新たな変異株が急拡大してます。日本の水際対策に強化は必要なのでしょうか。

■春節“21億人”移動…不安の声も 日本への影響は?

有働由美子キャスター
「中国では、『ゼロコロナ政策』が終了しました。『2週間後の春節では、のべ21億人が移動する』とも言われています。厚生労働省は、中国からの入国者について、年末年始の検査結果を発表し、『約8%が陽性』という結果でした。小野さん、水際対策をしているとはいえ、『日本で感染が広がらないか』不安の声も聞かれますが」

小野高弘・日本テレビ解説委員国際部デスク
「今、中国で広がっている変異株は『BF.7』と『BA.5.2』の2つです。どちらもオミクロン株の派生型です。どのような特徴か、大阪大学医学部・忽那賢志教授に聞きました。『どちらも日本で確認されている。だから、未知のウイルスではない』ということです」
「そして感染力・重症化率というのは、今の日本の主流『BA.5』とほぼ同じです。そのため日本で、2つの変異株が理由で感染拡大するとまではみていないそうです。ただ『免疫逃避が強い可能性がある。つまりワクチンを接種し、一度感染していても、感染しうる』ということです」

有働キャスター
「なるほど。ただ今は中国だけではなく、世界中から観光客がいらっしゃっていますよね」

小野解説委員
「特に気を付けなければいけない変異株があります。オミクロン株の変異型同士がくっついた新たな変異株『XBB.1.5』です。今、アメリカで急速に拡大して、一気に置き換わっています。『BF.7』などよりも、『さらに感染力・免疫逃避が強い』とされています。つまり『抗体を持っていても、感染しうる』とされています。そして重症化率は、まだわかっていないそうです。日本では1件だけ確認されていて、忽那医師は『もし流行した場合、これまで以上に感染者が増える可能性がある』と指摘しました」

■日本の水際対策「効果的に命を守る対策を」

有働キャスター
「中国からの入国は対策している。でも、アメリカからの入国の対策はしてない。人の移動に“ブレーキをする”、“しない”がありますけど」

落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「時期や時代によって変えていくべきで、2023年になりましたし、『そろそろブレーキはかけなくていいんじゃないか』と僕は個人的には思っています。諸外国と日本の感染状況は、そんなに変わらなくなってきましたし、『インバウンド需要』を必要とする人たちもいますし。ただ他の国に比べると、日本は医療提供体制が整っていますし、その点では非常に恵まれているといえる」
「8日まで、私は3年ぶりに海外で台湾に行っていたのですけど、台湾は日本と同じで、多くの店員さんたちも、外を歩く人もまだマスクをしているのが主流でした。マスクは感染対策としてプラスなのは間違いないので、ストレスを感じない人で必要な人はマスクをして、そうではない人はマスクをしなくていいと思いますけど。“普通の暮らしを取り戻していく”のが必要かなと思います」

有働キャスター
「“日常生活”というのを回しつつ、“ハイリスクな人たちをどう守るか”が大切ですから、政府には“効果的に命を守る対策”を期待します」
(2023年1月10日放送「news zero」より)

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