「ゼロコロナ政策」が緩和された中国では、感染拡大が続いていて、薬局に薬を求めて行列ができていました。アメリカ・ニューヨーク州でも、3つのウイルスが同時流行し、子供用解熱剤が売り切れるなどの事態が起きています。一方、韓国では屋内でのマスク着用義務の解除が検討されています。
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中国のゼロコロナ政策について、WHO(=世界保健機関)は14日の会見で、中国のゼロコロナ政策では感染拡大を止められなかったと、真っ向から否定するような見解を示しました。
WHO緊急事態対応統括者
「ゼロコロナ政策は、感染を食い止めていなかったと思います」
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そのゼロコロナ政策が緩和された中国・北京では、15日も薬局の前に長蛇の列ができていました。別の薬局では、カウンターに「抗原キット 在庫なし」の張り紙がありました。
薬を探しにきた客
「子どもも飲めるやつ(薬)」
薬剤師
「もう在庫はないの」
問題となっているのは深刻な“薬不足”です。
薬剤師
「解熱剤は本当に在庫が少なくて、ずっと発注しているのに(解熱剤は)来なくて結構焦っています」
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こうした“薬不足”は、アメリカでも起きていました。アメリカ・ニューヨーク州近郊にある薬局では、子ども用の解熱剤が売り切れになっていました。その理由が――
薬局のオーナー
「新型コロナウイルス、RSウイルス、インフルエンザの患者数が急激に増えていて、もう2、3週間在庫切れです」
RSウイルスは、熱や鼻水、咳(せき)などの風邪症状を引き起こすといいます。乳幼児が感染し肺炎を併発するなどした場合、重い症状になることもあり、現状、ワクチンもないといいます。
地元紙によると、ニューヨーク州では新型コロナとインフルエンザだけでなく、この「RSウイルス」による3つのウイルスの同時流行が起きているということです。
この薬局では、2、3週間で薬不足は解消されるのではないかということですが――
薬局のオーナー
「問題は、いま熱を出して病気になっている子どもたちが、3週間後ではなく、いま治療したいのです」
日本でも3つのウイルスによる同時流行はあり得るのでしょうか。
感染症・呼吸器疾患が専門の加藤哲朗医師
「日本もこれから本格的に寒いシーズンになってくるということで、3つはやる可能性もあり得るとは思います」
その上で、対策として有効だというのが――
感染症・呼吸器疾患が専門の加藤哲朗医師
「(3つに)共通して有効な手段というのは、マスクの着用含めた基本的な感染対策」
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隣の韓国では、マスクをめぐり揺れ動いていました。15日に韓国の保健当局から発表された新型コロナウイルスの新規感染者が7万154人と徐々に増加傾向にある中、検討されているのが、現在も続く「屋内のマスク着用義務」についてです。
韓国政府は、早ければ年明け1月中にも着用義務を解除する可能性があると言及。今月中に判断する方針を示していて、15日も専門家による会議が開かれました。
屋内のマスク着用がどうなっていくのか。市内の映画館では、屋内でのマスク着用が引き続き義務づけられているため、利用者はみんなマスクをしていました。
利用者
「早くマスクを外したい」
その一方で慎重な声も聞かれました。
利用者
「(マスクを)つけると思います。どうしてもコロナにかかりたくないので」
利用者
「ちょっと不安です」
現在の感染状況から、韓国メディアの中には、来月中の解除は難しいのではという見方も出ています。
(2022年12月15日放送「news every.」より)
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