【5分でわかる】台湾TSMC、熊本に半導体工場 ソニーと協力、日本のメリットは?(キーワードで振り返る1週間)

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★台湾TSMCの工場誘致、政府の課題とは?詳しく知りたい人はこちら
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今週のキーワードは「TSMC(台湾積体電路製造)」です。世界最大の半導体受託生産会社、TSMCが日本に半導体の新工場を建設すると正式に発表しました。会見で詳細は明らかにしていませんが、報道によれば新工場は熊本県菊陽町にあるソニーグループの画像センサー工場の隣接地に建設し、2024年度をめどに操業を始める想定だといいます。
ソニーは新工場の大口顧客となり、TSMCが過半を出資する工場運営会社に少額出資するほか、工場用地を準備する形でも協力するとみられています。ソニーの狙いは画像センサーに組み込む演算用の半導体の安定調達です。デンソーも自動車部品向け半導体を安定して調達するため、新工場に専用設備を設けるなど何らかの形で参画を検討していると報じられています。
TSMCはいわゆるファウンドリーと呼ばれる、半導体チップの生産を専門とする会社です。半導体の生産を受託することで技術力を高めてきた会社で、演算用のロジック半導体に関しては世界で最先端の生産技術を持っています。
TSMCは会見で新工場の総投資額について言及していませんが、報道では8000億円規模になる見通しです。岸田総理は「TSMCの1兆円規模の大型民間投資などへの支援を経済対策に盛り込む」と表明していて、衆院選後に編成する21年度補正予算案に数千億円規模の補助金を組み入れる予定です。

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0:00 TSMC、熊本県菊陽町に工場建設計画
0:53 TSMCは微細化技術に強み
1:35 新工場では自動車や産業機器向け半導体を生産
2:23 ソニーやデンソーの関わり方は?
3:23 21年度補正予算案に補助金を計上する方針
4:13 日本企業のメリットとは
4:57 「産業のコメ」から「産業の心臓」へ

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「朝刊1面を読もう。Morning Briefing」の週末版は、2021年10月9日から15日の1週間のニュースを、キーワードをもとに振り返ります。担当は日本経済新聞社の加藤貴行、渡部加奈子です。

●加藤貴行(かとう・たかゆき)ビジネス報道の経験が長く、名古屋、金沢、ドイツ・フランクフルトの支局でも駐在。趣味はサッカー観戦、城・城下町めぐり、地酒・クラフトビール。twitterは@takayukikato_nk

●渡部加奈子(わたべ・かなこ)保育・女性活躍の取材を経て、日経電子版のコンテンツマーケティングを担当。趣味はクライミング、犬の世話、暗渠散歩。twitterは@watabekanako

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