史上最強!文化祭でジェットコースターをやってみた I tried a roller coaster at a high school school festival

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文化祭でジェットコースターを出し物としてやっている学校はたくさんありますが、大抵は二ヶ所くらいの曲がりと傾斜を下るだけのコースです。遊園地のジェットコースターってアップダウンや左右に振られますよね、流石に回転まではできませんが、スリルを追求した高校生レベル最強のコースターになりました。
準備期間中の試運転では荷重に耐えれなく脱線やコースの破損で軽い負傷者が出ましたが、本番当日は事故ゼロで来場者にたくさん楽しんで頂けました。短い動画ですが楽しんで下さい。

There are many schools that do roller coasters at school festivals, but most of them are just about two bends and slopes. The roller coaster in the amusement park can be swung up and down and left and right, and although it can’t rotate, it has become the strongest coaster at the high school level in pursuit of thrills. It’s a short video, but please enjoy it.

2023.07 追記
 ジェットコースターの設計や費用についての質問が多かったので、お答えしたいと思います。
 まずコースの設計についてですが、教師の私が設計しました。この部屋は実習室で通常の教室の2倍の広さがあります。また、実習の作業壁というものがありその柱などを一部利用してコースを作りました。ですので、「設計図が欲しい」という問い合わせがあっても、この部屋専用の設計になることからお渡ししても使うことはできないので、お断りをしています。
 動力は位置エネルギーのみです。過去に「物理の知識がなければ作れないよね!」ってコメントを頂きましたが、重力、遠心力、摩擦抵抗、転がり抵抗、空気抵抗、乗る人の体重差など、すべての現象を考慮して計算することは非常に困難です。要は物は高いところから低いところに落ちるので、コースがいったん上がったとしてもスタート位置より低くすればよっぽどな摩擦抵抗等がなければ進んでいきます。
 ちなみに設計はCADで作成し、曲線はスプライン曲線でなぞってます。
 構造になりますが、使用しているメイン木材は1×4材になります。レールの部分は1×4材を平たく敷き強度が不足するので、縦に1×4材をあて木ビスで固定し強度を保ちます。(脱線防止のガイドを兼ねる)土台の部分は1×4を縦に使います。平たく使うと折れます。
 木ビスは土台の部分はコースレッド(下穴をあけないと板が割れます)レールの部分はスリムビス(細いので割れにくい)を使用しました。
 180度の曲がり部分の床は机の上に土台を乗せ高さを調整し、脱線のリスクが高いのですべて12㎜のベニヤ板を敷き詰め作っています。
脱線防止のガイドの立ち上がりは5㎜のベニヤ板を使い曲げます。5㎜のベニヤ板1枚だと突き破ってしまうので3枚重ねて15㎜としています。
 180度のコーナーは遠心力が働くためバンクを付けます。(たしか7.5%くらいの角度だったかな・・)
 コースターの乗り物は1×4で箱型にし、車輪部分はゴムでできた自在キャスターを使っています。(ナイロン製だと振動と音が大きい)また、コースの曲がり部分ではガイドに乗り物の角が当たってしまうのでその角の部分(自動車でいうと前後バンパーの四角のあたり)に横向きにキャスターをつけて脱線防止、摩擦抵抗軽減を図ってます。く詳しくはhttps://www.youtube.com/watch?v=8uzv56YJ6Rsを見ていただくとわかるかと思います。
 予算についてですが、ジェットコースターを作った当時からすると木材やその他の資材が高騰しており、今作るとなると当時の価格の1.5~2倍くらいの予算になるかと思います。ちなみに当時の材料購入費が5万円程度で、現在同じものをそろえるなら7万~10万になるのではないでしょうか.。また当時予算を補うため食販をして利益を出しので最終的な支出は3万円くらいだったと記憶しています。
 余談ですが、1×4を100本購入しました。
 最後になりますが、質問をされた方にお伝えしていることは、「必ず建築の知識を持った大人に相談、または巻き込んで作ってください」ということです。木材の組み方でひとつで強度が大きく変わってきます。木材や木ビスをたくさん使ったからと言って丈夫なものを作ることはできません。安全なものを作るとなるとそれなりの知識が必要だということです。
 文化祭でジェットコースターができたら素敵じゃないですか。だから、皆さんにも挑戦してもらいたいと思うのですが、ひとつ大きな事故が発生するとおそらく全国的に文化祭でのジェットコースターは禁止になると思います。(運動会での騎馬戦や組体操のピラミッド等が良い例)ですので、とにかく安全にやって頂けたらと思います。

 「そもそも、安全を考慮するならジェットコースターやるな!」のアンチコメントは無しでお願いします。(笑)

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