【中国・上海】事実上の“ロックダウン” 市を2分割し大規模封鎖

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感染拡大を受けて、中国の上海市が事実上のロックダウンとなりました。28日から市を2分割して、順番に大規模な封鎖を実施します。封鎖地域では、住民の外出を禁止するほか、交通機関は運行を停止します。

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中国・上海市にあるスーパー。入り口近くには買い求めに来たお客さんで長蛇の列ができていました。商品棚には、ほとんど商品がありません。

上海市では、3月に入ってから新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大規模な封鎖を発表しました。そのため、翌日から始まる封鎖に備え、買いだめするなどしに多くの人が店を訪れたのです。

中にはエスカレートし、けんかを始める人もでるなど、大きな混乱もみられました。

上海市では27日に3500人の感染者が確認され、28日朝から大規模な封鎖を開始しました。

記者
「川の向こう岸のエリアは、けさから封鎖されていて渡ることができなくなっています。そして4日後には川のこちら側のエリアも封鎖されることになっています」

およそ2600万人が住む市を東西の2つに分割。東側を28日午前5時から4月1日まで、西側は4月1日から5日まで封鎖すると発表しました。

封鎖地域ではこの間、医療従事者や宅配業者など以外は出勤が禁止となり、地下鉄やバス、タクシーなどの運行も停止になります。事実上のロックダウンとなる形です。

28日朝から封鎖された東側エリアでは、街は閑散としていました。封鎖地域の住民は外出が禁止され、一斉のPCR検査が行われます。

一方、4月1日から封鎖される西側のエリアでも、防護服を着た警察官が巡回するなど、警戒する様子が見られ、すでに営業を停止する店も多く見られました。

また、スーパーなどでは封鎖されるのを前に多くの客が訪れ、商品を買いだめしていました。

上海市当局はこれまで「経済への影響が大きすぎるためロックダウンはしない」と説明してきました。感染者の見つかった団地やビルなど小規模な地区封鎖を繰り返してきました。

そのため、今回の大規模封鎖に市民からは「結局、事実上のロックダウンじゃないか」「自分の団地は、何度も封鎖されてきたのに、これからさらに本格的なロックダウンが始まるのか」などと、市当局への不満が噴出しています。
(2022年3月28日放送「news every.」より)

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