いよいよ今年もノーベル賞の季節がやってきました。今年も独断と偏見でノーベル賞受賞者の予測をしたいと思います。今年の発表日の予定は、以下の通りだそうです。
2021年10月4日(月) 医学生理学賞
2021年10月5日(火) 物理学賞
2021年10月6日(水) 化学賞
ノーベル生理学・医学賞:クイーンズランド大学 イアン・フレーザー教授(子宮頸癌ワクチンの発明)
ヒト・パピロマ・ウイルス(HPV)の外皮であるカプシドを残しつつ、中身を無害なタンパク質系の遺伝子に組み替えるという独創的手法を用いて、接種する人体への副作用がない子宮頸がんワクチン開発の基礎を築いた。
僕の水素吸蔵合金の発明特許と時を同じくしたUQ発の子宮頸癌ワクチンの特許ですが、多くの人命を助けて、オーストラリア最高勲章(AC)も2012年に受賞されています。ぜひともUQから二人目のノーベル賞受賞者が出て欲しいと思っています。
ノーベル物理学賞:九州大学 森田浩介教授(113番元素ニホニウム 元素発見)
実験核物理学を専門とする日本の物理学者で、僕と同じ北九州市若松区出身。理化学研究所にてサイクロトロン研究室の研究員補、研究員、先任研究員を経て、仁科センターの森田超重元素研究室にて准主任研究員を務めた。その後、九州大学に移り、大学院に設置された理学研究院にて教授に就任した。理化学研究所においては、仁科加速器研究センターの超重元素研究グループのリーダーとして、113番元素「ニホニウム」を発見。
【ノギタ教授の軌跡-54】北九州市若松区ゆかりの有名人シリーズ2。日本初の元素(ニホニウム、Nh)の発見者・命名者(森田 浩介(もりた こうすけ)教授)
ノーベル化学賞:名城大学 飯島澄男終身教授(カーボンナノチューブの発見)
カーボンナノチューブの発見(1991年)と電子顕微鏡による構造決定の功績で、世界的に有名になった。金の原子がアメーバのように動く金超微粒子の“構造ゆらぎ”現象を発見(1984年)。僕も透過型電子顕微鏡を使用して研究しています。ナノカーボンでは既にボールとシートでノーベル賞受賞者が出ているので、カーボンナノチューブも、もうそろそろノーベル賞対象ではないでしょうか。
昨年のノーベル賞予測の動画は以下にあります。
【ノギタ教授の軌跡-26】今年のノーベル賞受賞者は?
今までにノーベル賞受賞者と数人お会いしたり、直接講演会で聴講したりしています。
グレン・シーボーグ博士(1951年化学賞):1993年の米国サンタフェでの国際会議で30分ぐらい直接議論
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%B0
中村修二博士(2014年物理学賞):2010年の札幌での国際会議で講演聴講とサッポロビール園での飲み会での立ち話
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E4%BF%AE%E4%BA%8C
アンドレイ・サハロフ博士(1975年平和賞):大学時代に福岡で講演会を聴講
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%83%95
聴講した公演は1989年11月3日福岡天神での「サハロフ特別講演会」で公演題目は「ペレストロイカと私」でした。
福井謙一博士(1981年化学賞):1990年代に京都で開催された学会(金属学会か原子力学会)で講演会を聴講
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E4%BA%95%E8%AC%99%E4%B8%80
吉野彰博士(2019年化学賞):2020年1月に九州大学での講演会を聴講
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E9%87%8E%E5%BD%B0
【想定視聴者】
・海外の大学に学位留学したい(特に工学系の)大学生、高校生
・海外の大学で博士号を取得したい(特に材料工学系の)大学生、大学院生
・日本の大学で教鞭を執っている、あるいは講義に関係する事務方の大学の職員(講師や教授)
・日本の大学あるいは研究所で研究をしている研究者の方(ポスドクを含む)
・企業のR&D部門にお勤めで海外の大学と共同研究を遂行希望の方
自分で言うのもなんですが、かなり上から目線で愚痴も含まれていますので、上記の想定視聴者の方以外は視聴すると「なにこの先生、上から目線でムカつく」となるかもしれません。その点ご承知おきください。
【関連リンク】
・Facebook: https://www.facebook.com/kazuhiro.nogita
・The University of Queensland: http://researchers.uq.edu.au/researcher/653
・NS CMEM: http://nihonsuperior.mechmining.uq.edu.au/
・ORCID (0000-0002-0721-6600): https://orcid.org/0000-0002-0721-6600
・Scopus ID (7004073769): https://www.scopus.com/authid/detail.uri?authorId=7004073769
・Google Scholar ID (DGdqQzcAAAAJ): https://scholar.google.com.au/citations?user=DGdqQzcAAAAJ&hl=en
【ノギタ教授のユーチューブチャンネル】
豪州クイーンズランド大学・機械鉱業工学部内の日本スペリア電子材料製造研究センター(NS CMEM)で教授・センター長を務める、野北和宏(のぎたかずひろ)の日本語を解する方向けのチャンネルです。
将来 NS CMEM で学ぶ/働くことを希望する学生さん/研究者さんへの情報提供、企業・大学との共同研究の推進を目的に、私個人の豪州での教育・研究活動、考え方、今までの軌跡などを(公開できる範囲で)博多弁でかるーく紹介します。
再生リストは以下の通りですが、追々作成していきます。
・ノギタ教授の軌跡 ・論文執筆ノウハウ
・執筆論文裏話
・研究資金調達法
・海外大学生活
・講義よもやま話
【野北和宏の略歴】
・出生地:福岡県北九州市若松区生まれ。
・教育:若松天使園、福岡市立若宮小学校/古賀町立古賀東小学校、福岡市立平尾中学校、福岡県立筑紫丘高校、九州大学工学部応用原子核工学科(学士)、九州大学(博士(工学))。
・仕事:日立製作所エネルギー研究所(日本核燃料開発(株)出向)、クイーンズランド大学
【野北和宏の仕事成果(2021年1月現在)】
・査読付き学術論文出版:200報以上、”h-index”はGoogl Scholarで48
・国際学会などでの発表:230件以上(本人発表は100件以上)
・特許:出願中も含めて18件
・受賞:論文賞など合計18件
・講義:
“Net Shape Manufacturing”(4年生50名程度): https://my.uq.edu.au/programs-courses/course.html?course_code=MECH4304
“Advanced Manufacturing”(修士1年生60名程度): https://my.uq.edu.au/programs-courses/course.html?course_code=MATE7013
“Materials for Energy Conversion and Storage”(修士2年生20名程度): https://my.uq.edu.au/programs-courses/course.html?course_code=MATE7016
“Advanced Manufacturing in Practice”(全学年15名程度): https://my.uq.edu.au/programs-courses/course.html?course_code=MECH4950
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