事実上のロックダウンが続く中国の上海では、新たな感染者が過去最多になるなど、拡大に歯止めが掛かっていません。こうした事態を受けて制限が延長されましたが、外出禁止が続き、市民生活に影響が広がっています。
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「食料をください!」「食料をください!」
中国・上海で、夜の団地に響き渡るのは、食料を求める大勢の叫び声です。
「食べ物がほしい! おなかがすいた、餓死してしまう!」
感染対策のため、この団地では、もう10日以上外出が禁止されています。住人たちは食料などが足りず、ベランダから助けを求めていました。
3月末から事実上の“ロックダウン”を始めた中国・上海市。市を東西2つのブロックに分け、それぞれ4日間ずつ住民の外出禁止や交通機関の運行停止など大規模な封鎖を行うとしていました。
しかし、市のほぼ全域で封鎖が継続されることになったのです。
記者(中国・上海、5日)
「当初の予定ではきょうの午前3時に封鎖が解除される予定でしたが、今も封鎖は続いています」
封鎖の終わりが見えない中、市民にも影響が広がっています。
封鎖エリアの住民
「市に電話してもずっとつながらない。食べ物がない」
この女性は、その後、SNSで窮状を訴えたことがきっかけで食べ物を送ってもらうことができたといいます。
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封鎖が解除されなかった理由が、止まらない感染の拡大です。
実は大規模な封鎖が始まる前、3月26日に確認された感染者は2676人でしたが、4月4日に全市民を対象にPCR検査を行った結果、新規感染者は1万3354人と初めて1万人を上回る事態になりました。
医療機関がひっ迫しているため、市内には感染者を隔離する施設や臨時の病院が次々と建設され、軍や周辺の街から医療従事者など3万人以上が応援に入っているということです。
(2022年4月5日放送「news every. 」より)
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