急転「辞任」小山田氏の“楽曲”も使わず (2021年7月19日放送「news zero」より)

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オリンピック開会式などの作曲を担当する小山田圭吾さん。学生時代のいじめを自慢するような内容が過去に雑誌で掲載されていた問題を受けて、19日夜、辞任することが発表されました。

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19日夜、突然発表された開会式の作曲担当・小山田圭吾さんの辞任。大会組織委員会は、1時間ほど前に取材に応じました。

大会組織委員会「本日小山田圭吾氏から、その職を辞任するとの申し出がありました。組織委員会は小山田氏の行為は断じて許されるものではないと考えます。小山田さんにお願いしたのは、開会式のオープニングの映像と共に音楽流れるわけですけれども、4分間程度の曲の作曲をお願いした。皆様に不快な思いをさせたこと、混乱を招いたことを心よりお詫び申し上げます」

小山田さんをめぐっては、1994年と95年に音楽雑誌のインタビューなどで、学生時代に同級生や障害者をいじめていたと発言していたことについて、その自慢するような口調もあわせて、オリンピック・パラリンピックにふさわしくないとの声があがっていました。

これを受けて16日、小山田さんはホームページなどに謝罪文を掲載。このときは大会組織委員会も「引き続き最後まで準備に尽力してもらいたい」としていました。

しかし海外メディアもこの件をとりあげ、英・ガーディアン紙は「ジェンダー平等や多様性といった五輪憲章の価値観を守るのに日本が苦心している」、シンガポールのストレーツタイムズは、「大会にとっては最新の人事に対する頭痛の種」などと報じました。

18日には開会式のリハーサルも行われましたが、このタイミングでの辞任─。

大会組織委員会「小山田さんの反省とお詫びがありましたので、これを受け入れ、開会式が迫っている中、引き続き準備に努めて頂くということを申し上げました。しかし、この判断は誤った判断であると考えるにいたりまして、今回この辞任を受け入れることとしました」

小山田さんの楽曲については、「小山田さんが制作した楽曲は使用しない。開会式では使用しないことといたします」とのことです。

19日夜、小山田圭吾さんはホームページなどに次のようなコメントを発表しました。

「この度の東京2020オリンピック・パラリンピック大会における私の楽曲参加につきまして、私がご依頼をお受けしたことは、様々な方への配慮に欠けていたと痛感しております。関係各所にて調整をさせて頂き、組織委員会の皆様へ辞任の申し出をさせて頂きました。皆様より頂きましたご指摘、ご意見を真摯に受け止め、感謝申し上げると共に、これからの行動や考え方へと反映させていきたいと思っております。この度は誠に申し訳ございませんでした」

小山田さんは、パラリンピックにも一切関わらないということです。

(7月19日放送『news zero』より)
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