車いすテニスの世界で、前人未到の成績を残し続けている国枝慎吾選手。
その活躍は車いすテニスのみならず、障害者スポーツの認知獲得に大きな貢献を果たしています。
国枝慎吾選手への国民栄誉賞授与について考察しました。
国枝慎吾選手への国民栄誉賞授与を切望する声が
先日のリオオリンピックで4大会連続の金メダルを受賞し、国民栄誉賞授与が検討されているレスリングの伊調馨選手。
スポーツ選手では他にも、オリンピック3大会金メダルの吉田沙保里選手やシドニーオリンピックで金メダルを受賞した高橋尚子選手などが国民栄誉賞を受賞していますね。
そんな中、数ある国民栄誉賞受賞の候補者の中でもひときわ授与を切望する声が多いのが、プロ車いすテニス選手の国枝慎吾選手ではないでしょうか。
車椅子テニスやバスケが注目を集めるようになって嬉しい。
国枝慎吾選手には国民栄誉賞を!— Orykuma (@Orykuma) October 19, 2015
申し訳ないが
国枝慎吾選手のような方に
国民栄誉賞を上げていただきたい。
健常者もハンディを背負った健常者も
結果は一緒の重みがあると思う。— レトロ★コレクション (@Annastesia1988) December 7, 2015
本気で障害者差別を無くしたいのならば、安倍晋三政権は、車椅子テニスで永年に亘って世界一に君臨し続けている国枝慎吾氏に対して、国民栄誉賞を授与するべきであると思う。国民栄誉賞を授与される対象は、なぜ健常者に限られているのだろうか?こういうところから率先して改めて行くべきであると思う
— 伊集院隼人@安全保障法及び改憲反対 (@nilvadipine) August 26, 2016
日本初のプロ車いすテニスプレイヤーとして、数々の超人的な戦績を長年にわたって残し続けている国枝慎吾選手こそが国民栄誉賞受賞にふさわしいとの声が多数上がっています。
[ad]グランドスラム歴代最多優勝!国枝慎吾選手の功績

2009年に日本で初めての車いすテニスのプロプレイヤーとなった国枝慎吾選手は、世界の中で圧倒的な実力を発揮し、数々の歴史的な戦績を残しています。
■シングルス:107連勝(世界記録) 〜グランドスラム:シングルス優勝経験20回〜 ・全豪オープン…8回優勝・過去5連覇達成(07〜11、13〜15) ・全仏オープン…6回優勝・過去4連覇達成(07〜10、14、15) ・全米オープン…6回優勝・過去3連覇達成(07、09〜11、14、15) ■ダブルス:グランドスラム4大会連続優勝 ・全豪オープン…8回優勝・過去5連覇達成(07〜11、13〜15) ・全仏オープン…7回優勝・過去4連覇達成(08、10〜13、15、16) ・全米オープン…2回優勝(07、14) ・ウィンブルドン…3回優勝(06、13、14) ■パラリンピック:2大会連続金メダル(北京、ロンドン。前人未到)
シングルスではなんと107戦連勝という、車いすテニス界では世界記録となる圧倒的な強さを誇る国枝慎吾選手。世界ランキングも長年に渡り1位に君臨し続けてきました。
グランドスラムの優勝経験に至っては通算20回にも及んでいます。
あのテニス界の圧倒的王者、ロジャー・フェデラーでさえ、グランドスラムの優勝経験は通算17回ですので、国枝慎吾選手の戦績がどれだけ圧倒的なものかはご理解いただけると思います。
いずれの記録も後世に残る偉大な記録であり、国枝慎吾選手のこれらの記録が塗り替えられることはほぼ無い、と言っても過言では無いのではないでしょうか。
さらには世界中のスポーツジャーナリストの投票で選ばれるローレウス世界スポーツ賞の年間最優秀障害者選手に、日本人で初めてノミネートされるという快挙も達成しています。
国枝慎吾選手の詳しい生い立ちや実績はこちらにもまとめています。
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国枝慎吾選手への国民栄誉賞授与に必要なこと

ご覧のとおり圧倒的な実力と戦績を残す国枝慎吾選手。
また戦績だけではなく、プロの車いす選手として今まであまり日の目を見ることの無かった同競技の認知度を飛躍的に向上させ、さらには障害者スポーツの地位を確立し、さらには2020年東京招致のアンバサダーも務めるなど、国枝慎吾選手の功績は計り知れません。
それでも国枝慎吾選手が国民栄誉賞授与に至らない理由は何があるのでしょうか。
そもそも国民栄誉賞授与の目的はこのように定義されています。
この表彰は、広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えることを目的とする。引用元:内閣府
先に紹介したレスリングやマラソンと異なり、車いすテニスという競技自体の認知度がまだまだ低いこと、そしてオリンピックと違いパラリンピック自体がテレビ中継されることも少なく、テレビで取り上げられることも少ないのが現実です。
健常者の世界でいえばあのロジャー・フェデラーをも凌ぐ功績を残している選手であるにもかかわらず、マスコミでの取り上げ方は非常に少ないことは、先日のリオオリンピックで銅メダルを獲得した錦織圭選手を例に取れば容易に想像がつくと思います。
そのため、国枝慎吾選手の認知度や人気は「国民的」と言えるまでに達していないのが実情です。
これまでの功績は十分すぎる国枝慎吾選手。リオパラリンピックで3度めの金メダル獲得が実現されれば、今まで以上に知名度が上がることは間違いなく、国民栄誉賞授与に向けた強い追い風となることが期待されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
日本が誇るプロ車いすテニスプレイヤーの国枝慎吾選手の活躍が広く世の中に知られ、その功績が正当に評価されることを願っています。
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