「五輪選手になりたい!」
昨年10月に開催された馬術国内大会「ジャパンオープン2016 第7戦」優勝後のインタビューで、このように意気込んだ歌手の華原朋美さん。
華原朋美さんといえば、歌番組で突然馬に乗って登場するなど昔から乗馬のイメージはありますが、馬術の競技者としての実力はどれくらいなのでしょうか?
今回は華原朋美さんの馬術経験とその実力について掘り下げたいと思います!
華原朋美が馬術競技で優勝!国際大会出場へ
華原朋美さんが馬術でオリンピックを目指すまでになったのは、「炎の体育会TV」(TBS系)の企画がきっかけ。
約23年のブランクを経て昨年馬術競技を再開し、トレーニング→仕事→トレーニングというつらい日々を乗り越え、昨年10月15日に静岡県掛川市で行われた馬術国内大会「ジャパンオープン2016第7戦」の障害飛越競技に出場しました。
過去のジャパンオープン優勝者や学生チャンピオン等、強豪が揃った大会だったのですが、愛馬キャリーズサン(牝16歳)と一体となり、息の合ったジャンプを披露した華原朋美さんが優勝!
その結果を受け、今年3月23日に開催される国際大会「国際馬術大会in掛川」の出場権を獲得しました。
この国際大会はオリンピックでメダルを狙う選手も数多く出場するという、まさに馬術競技トップクラスの大会です。
国内大会とはいえ、23年のブランク明けでいきなりノーミス優勝という快挙を達成した華原朋美さん。馬術経験はいったいどの程度のものだったのでしょうか。
※ちなみの今回の大会では欅坂46の菅井友香さんも出場し、見事7位入賞を果たしています。
華原朋美の馬術経験は?高校時代に国体入賞も
乗馬を始めたきっかけ
華原朋美さんが乗馬を始めるきっかけになったのは、3歳の時に偶然馬を見て「あれに乗りたい!」という一言からだったそうです。
恐らく一般家庭では上手〜くはぐらかして(笑)諦めさせてしまうのでしょうが、華原朋美さんの実家は千葉県内で鉄鋼関連会社や老人福祉施設など、何と会社を3つも経営する裕福な家庭。
すぐに千葉県香取市にある「北総乗馬クラブ」に通わせ始めます。
偶然の出会いと家庭環境、この2つが揃っていたことが華原朋美さんにはラッキーだったと言えそうですね!
乗馬に没頭した小中高時代
ささいなきっかけから乗馬クラブに通い始めた華原朋美さんは、唯一の趣味と言うほど馬術競技に没頭していきます。小学校・中学校時代も引き続き通い詰め、松蔭高校在学中には芸能活動に興味を持ち始めながらも、馬術部に入部し練習は続行。
その甲斐もあり、高校3年生の時に千葉県代表として出場した、1992年「山形べにばな国体」の障害馬術トップスコア競技で4位に入賞を果たしました。
馬術競技というのは乗っている人は素人目にはただ馬に跨がっているだけのように見えてしまうのですが、実際は脚や座骨を使って馬に指示を出したり、全身の筋力やバランス感覚が必要な競技で、想像するに相当な努力をしていたはずです。
乗馬の道を志すも芸能界入り
一方で華原朋美さんは高校2年生の頃から、美少女コンテストに応募したり、「もう一度見たい美少女」に選ばれる、雑誌の小さなコーナーに登場するなど、少しづつ芸能活動を始めます。
中山美穂さんに憧れて、毎日のようにカラオケに通い歌の練習もしていたそうです。
そんな中でも過酷な乗馬の練習は継続し、高校3年生の時に見事国体で4位入賞という輝かしい成績を残し、将来は乗馬の世界で先生として生きていくことも考えたようです。
ですが、天は二物を与える…とでも言うのでしょうか。
馬術で国体入賞を果たした1992年・華原朋美さんが高校3年生の時に、渋谷の吉野家でスカウトされ、芸能界デビューを果たすことになり、そこから馬術競技の世界から離れてしまうこととなりました。
今回、23年のブランクを克服し「ジャパンオープン」で優勝し、オリンピックを目指すと公言した華原朋美さんですが、実際のところオリンピック出場の可能性はどれくらいあるのでしょうか?
華原朋美のオリンピック出場は現実的なの?
スポーツ競技に真剣に取り組んでいる人たちの最終目標のひとつがオリンピックであることは言うまでもありません。しかしそういう人たちの中でも実際に出場の夢を叶えられるのは本当に一握りの人だけです。
華原朋美さんについてはどうでしょうか?
国際馬術連盟が定めるオリンピック出場基準を満たすためには、海外のハイレベルな国際競技大会で一定の成績を残す必要があります。そのためには乗馬競技に専念し海外に拠点を置き、数ある競技大会を転戦する必要に迫られることになってしまいます。
日本国内で芸能生活を続ける華原朋美さんが出場基準を満たすことは現実的には難しそうです。
「炎の体育会TV」内で『私は歌よりも馬術で生きていきます』と語った華原朋美さんですが、本当にその覚悟で馬術中心の生活を実行出来れば可能性はゼロでは無いと思われます。
ちなみに今回華原朋美さんを指導していた林忠義さんは、何と馬術競技でシドニー・アテネのオリンピックに2大会連続出場をしているスゴイ人でした。こんなすごいコーチが指導しているのですから、過去の実力を取り戻す以上の成果が出ても不思議ではありませんね。
そして何より林コーチ自身も、20年以上のブランクがありながらも国内大会でノーミス優勝という結果を残した華原朋美さんの実力を、高く評価しています。
馬術競技者としてオリンピックに出場している華原朋美さんも見たいですが、歌手としての姿も見続けていたいのでこれは迷うところですね。
まとめ
大会優勝後に「練習でもミスばっかり、人生もミスばっかりで」と泣きながら話していた華原朋美さん。
どんな時でもミスをした後が肝心で、その後に勇気を振り絞って“障害”を越えれば、そこにあるのは“栄光”なのではないでしょうか?華原朋美さんは既に2度めの栄光を掴みかけていますよね。
青春時代を朋ちゃんの曲を聞きながら過ごした世代の管理人としては、馬術であれ歌であれ、また幸せにニコニコ笑う朋ちゃんの笑顔が見れればなんでもOK!と思いながら応援したいと思います。